ボーディングスクールの授業ってどんな感じなの?
日本の小学校から転校してきたばかりのストンピーJr.はドキドキです。
それは古いの質問の動画から始まりました。
一人の黒人が白人に尋ねます。
「なぜあなた方白人はたくさんのモノを持っているのに、私たち黒人はほとんど持っていないのですか?」(日本の小学校じゃありえないテーマ(^^;)
子どもたちは自然と質問に答え始めます。
確かにー!何でだろ??黒人は差別されてるから!? お給料が安いから買えないのかなあ!?
歴史の先生は言います。じゃあ、何で差別されているの?なんでお給料が安いの?
えー何で何で??なんでお給料が安くなっちゃったの?
そうですね、不思議ですね、不平等はいつから始まったのでしょう?
動画を見ながらいつ不平等が始まったかみんなで考えましょう!
氷河期(昔すぎるー)が終わって、人類が狩りをして生計を立てていたころは差別も不平等もありませんでした。だれもが、その日に自分の食べ物を探すだけで精一杯でしたからね。
その後、人類史上最初の農業はアフリカで始まったと考えられています。
農業で安定した食料が得られるようになると村ができました。
その後、ヨーロッパでも農業が始まり、家畜を飼い始める頃、最初の差が出ます。
当時、家畜にふさわしい種類は14種で、ヨーロッパには14種の全てが生息していましたが、アフリカにはそのうちの1種しか生息していなかったのです。
ここで、栄養状態や農業の発展、村の繁栄に最初の差がついてしまいます。
そして、次のキーワードは「細菌」「鋼」です。
さあ、みなさん、古代から、ある特定の社会が他の社会より早く進歩した理由は何だと思いますか?
エジプトのピラミッドは?ギリシャの文明は?ローマ人は?マヤ文明は?
優れた偉大な文明には共通点があるんですよ。
①高度な技術②人口の多さ③組織化された労働力です。
ヨーロッパの人々は14種の家畜を飼っていたことで、疫病に倒れる人も多かったですが、生き残り、免疫を獲得した人もたくさんいました。家畜と農業で栄養状態は良く、村は順調に大きくなりました。
馬を乗りこなしている人も多くいました。固い鉱物の加工職人もたくさんいました。
つまり、その後ヨーロッパが植民地統治を開始し始めると、馬に乗って攻め入れば戦闘力があるし、鋼の武器も持ってるし、攻め入った地で細菌が広がっても犠牲者が出るのは責められたほうだけなのです。彼らには免疫がありませんでしたから!
もう子供たちは心臓バクバクです。ロジカルで興味深いストーリーと細菌が広がるイメージ映像はゾンビ映画並み!
行われた授業の動画や詳細は学校の保護者サイトで公開されています。動画も再生できます。レポートのスケジュールや、時には息子の授業態度や先生からのコメントまで入ります。
ここでの内容はだいぶ端折りましたが、1か月かけて同じテーマで学び、子供たちはレポートにまとめて自らの理解を深めて行きます。
日本の歴史の授業とは全く違う学び方なので、馴染んでいけるか心配でしたが、子供は一瞬で引き込まれ、大きな流れをつかみ取ることができました。
小学生だって年中差別について見聞きするわけです。
平等を正義ぶって教えるのではなく、なぜ差別や格差があるのか、という事から教える潔さ°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°
これがうわさに聞くボーディングスクールの教育なのか~✨感動~✨